本音の世界史勉強法・・国立・早慶向け
学校の定期試験について
世界史は自勉でOK?
参考書について
世界史の勉強法について
入試にむけて
学校の定期試験について
Q.カタカナをなかなか憶えられないのですが…。
A.人間は聞いたことがない音は、憶えられないです。
初見の難しい文字面でも、教師が発するリズムで定着します。
故に、世界史初学者は、音はとても大事になります。
以下のYouTubeは、世界史一問一答です。
かなり細かくセクション分けしているので、定期試験に向いています。
Q.定期試験では何が出るのですか?
A.確かに、進学校になってくると、正誤問題や論述(60~300字等)も出題されますが、
それでも、6割は穴埋め、一問一答からの出題です。
故に、まず、基本的な単語(ターム)とその関連情報を憶える必要があります。
定期試験では、「教科書P130~170」など指定されます。
しかし、その範囲の教科書を必死で憶えるのは、要領が悪すぎます。
例えば、「猿人は700年前」とか憶えても意味がありません。
猿人の数字は、コロコロ変わるため、出題できないのです。
出題する部分とか、出題方法というのは、実は極めて限られています。
効率がいいのは、その教科書のページに該当する一問一答を解くことです。
確かに、紙の一問一答問題集でもいいのですが、難点があります。
紙面の都合上、セクションの区切りがどうしても大きくなり、
試験範囲と綺麗に合わないという難点です。
例えば、試験範囲が「黄河文明~周」までなのに、問題集の最小セクションが「黄河文明~戦国時代」までといいった場合です。
故に、一問一答アプリが有効になります。
しかし、IT企業が作ったアプリは、間違いだらけです。(レビューを見たら分かるよ)
故に、老舗の出版社や塾・予備校が作ったものがいいです。
(但し、操作性が悪い場合が多い)
ちなみに、ゆげ塾の「瞬殺 世界史一問一答 アプリ」は、
業界最多の264セクションまで分割しています。
定期試験に出る、古代・中世・近世まで、無料で使用できますので、
インストールしてみてください。
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世界史は自勉でOK?
Q.世界史は、塾・予備校に行かずに勉強できるのでは?
A.march(明治・青学・立教・中央・法政)の中下位層までならば、独学でいけます。
基本、穴を埋めていくだけなので。
その場合は、単純な暗記ゲームだからね。
しかし、偏差値が上がっていくと、正誤問題・並び替え問題が増えます。
国立と一部難関私大は論述があります。
正誤問題や並べ替え問題を、ひたすら年号を記憶して処理する方法もありますが、効率が悪すぎます。
理屈で解いた方が、速いです。
(例:自由主義的な政府は、価格統制などするはずないから、ジロンド派内閣の最高価格令実施は誤文。早大法2003より)
じゃあ、塾・予備校に行った方がいいか?・・・というと、これも、簡単に答えられません。
優秀な先生に習った方がよく、優秀でない先生であれば、独学のほうが、全然マシです。社会科は、他科目に比べ、極めて属人性が高く、誰が授業をするかで、全然違ってきますので。
Q.優秀な先生の指導と独学はどう違うのか?
A.この場合、優秀な先生とは、
「国立や早慶の入試において、9割以上の得点を取らせる事が出来る先生の事です。」
世界史教育において、優秀な先生は、抽象と具体を展開させ、
汎用的な知識を身につけさせ、暗記は最低限に抑えます。
上記を、文章を読むことで、代替出来るか(独学で出来るか)・・・というとこれは、難しいです。
優秀な講師は、莫大な情報量提示します。しかも、それらが体系的です。
その莫大な情報を文書化・書籍化するのは、極めて難しく、そういった類いの学習参考書は無い、若しくは極めて少ないです。
一言で言えば、「文系は耳学です。」
Q.優秀な先生は、どこにいるのか?
A.学校にいる場合もあります。
また、大手予備校だからといって、優秀とは限りません。
合格実績は全く関係なく、アンケートだけで給料が決まる大手予備校もあります。
探してください。
「学問とは人を追う事」という言葉があります。
大学受験では、大げさかもしれませんが、体験授業を数回は受けて見ることは当然だと思います。
ちなみに、体験授業は、その予備校のエース級が担当する場合が多いです。
その先生が気に入っても、その先生の授業が受講できるかは、
ちゃんとチェックしてください。
あと、試すこと。
生徒から試されて、切れる程度の先生なら、その程度の実力です。
オススメは以下。
どこか、一カ所、完璧に分かった範囲で、分からないフリをして、
質問をしてみる。
参考書について
Q.世界史の資料集は何を使えばいいですか?
A.ゆげ塾では浜島書店『ニューステージ世界史詳覧』(2019年度版)中心に授業を進めてきます。
難関大受験用の資料集。
上記の資料集を購入してください。
これが一番内容深いし、これにしか載っていない図表や地図がたくさんあるので。ゆげ塾でも販売しています。
☆資料集の威力 ~実は多機能 資料集は絵や写真だけでなく、大事な情報を綺麗にまとめられています。 (例 第1次囲い込みと第2次囲い込みの違い、ヘレニズム文化の人物と功績の一覧とか)
受験世界史学習は、資料集に始まり資料集に終わると言われています。写真やエピソードは初学者に必要なイメージをふくらませ、図表で知識の整理、理解を助けます。
故に、資料集は、まだローマをやっていない生徒にもローマは大丈夫という生徒にも、極めて有効なのです。飯を食いながら、布団に入りながら資料集を読む。
めちゃめちゃ力がつきます。くどいようですが、資料集を読み込んでいる生徒に、点数のとれない生徒はいません。
ゆげの授業では、資料集は浜島書店「ニューステージ 世界史詳覧」を採用しています。 この資料集が一番受験に直結しています。
学校で別の資料集を使っていても、必ず購入してください。たまに旧版をもっている生徒がいますが、基本的に新版を購入して下さい。
浜島書店は入試問題を研究して改訂を行っているので、改訂箇所が重要になります。
また、授業中、ページやMAP番号を指示しますので、古すぎる旧版だと対応できないので、新版を購入して下さい。
(注意・浜島書店の「プロムナード世界史資料集」と間違わないように)
旧版資料集は、風呂の中で読むとかで活用して下さい。
Q.世界史の用語集は何を使えばいいですか?
A.用語集は主に自勉と演習・論述の授業で使います。
受験対応用語集は下記の三冊。
山川出版社『世界史用語集』
実況出版『必携世界史用語』
三省堂『詳解世界史用語辞典』
Q.用語集の効率的な使い方を教えてください。
A.昔から、早慶レベルに通るためには、用語集を使いすぎて、一度壊す必要があると言われています。
<用語集を引く>
用語集を引く回数を抑え、効率性をあげるために、最初は解説の充実した問題集を使うのがベターです。
また、用語集を引いたら閉じない。
セクションごとに用語が固まっているので、次探す用語は、だいたいそのページにあります。
そして、用語集で調べた用語は、雑でもいいのでチェックすべきです。
人間忘れるので、二度三度調べます。
前回のチェックが残っていると「2度も調べた。これは頻出用語だ・・・」と実感し、実力になります。
<用語集を読む>
用語集はどんな環境下でも読めます。
満員電車でも、ざわつく学食でも。
何故か?それは、用語ごとに文章が独立し、それが短い故に集中できるからなのです。
同じ理由で、一問一答も過酷な環境下での集中に耐えられる。
そして、用語集って結構面白いです。用語集と一問一答は満員電車にうってつけです。
世界史の勉強法について
Q.世界史をやるメリットは何ですか?
A.複数あります。
①見えないものが見えるようになる。
(例:賃金はどう決まるか?何故、遺産相続でもめるのか?)
②ニュースがわかるようになる。
(例:何故沖縄に米軍基地が集中するのか?)
③大学に入ってからの授業や本の理解力が極めて高くなる。
受験世界史は社会科学の基礎部分。
但し、膨大な学習量を要求されるというデメリットもあります。
単純に手元にある山川の用語集を比較すると
政治経済‥213ページ
地理 ‥344ページ
日本史 ‥379ページ
世界史 ‥428ページ
④現代文が読めるようになり、小論が書けるようになる。
Q.受験科目における世界史の位置づけを教えてください。
A.これは受験校によって異なります。
慶應を目指すならば、配点の高い英語を優先すべきです。
しかし、早稲田は社会の配点がとても高いです。
早稲田の教育学部は基本的に
英語50点・国語50点・社会50点です。
英国と同配点です。
当塾が基本的に早稲田に強いというのは、早稲田自体が社会の配点が大きいからです。
Q.世界史はどの時期から勉強したらいいですか?
A.早ければ早いほど良いです。
早い生徒は中学3年生から通います。(一貫校の生徒など)
1番多いのは、2年生の秋~冬から通い始めて、3年の夏くらいに通史を終了させます。
その後、3年の秋冬は演習と論述、それと苦手な部分を再度受講する(リピート)パターンです。
Q.1・2年から世界史を勉強するメリットは何ですか?
A.これは複数あります。
①現代文や英語の長文が読めるようになります。
「近代」とか「構造主義」だとか「nationalism 」等の概念は早めにやったほうが良いです。
小論のネタも得られます。(原発・移民政策など)
②学部の選定や職業の選定に大きな情報を得られます。
受験世界史では、政治学・経済学・経営学・文学・哲学・心理学・教育学‥
色々な学問にふれていきます。
③諸先輩と接することが出来ます。
諸先輩の成功、そして失敗から学ぶことが出来ます。
イメージしやすいです。
「やっぱり、国立合格する人は、論述の時にこれくらい書けるんだな‥」とか
「あの程度の勉強量だと、早慶はやっぱり無理か‥」とか
Q.世界史の内容を効率的に暗記・理解する方法は何ですか?
A.
①スタック(重ねる)の原則
学習の原則は短時間一点集中投入
中世ヨーロッパなら中世ヨーロッパと決め、
中世ヨーロッパの範囲の資料集を読み、
中世ヨーロッパの範囲の授業を受け、
中世ヨーロッパの範囲の一問一答を解き、
中世ヨーロッパの範囲の演習問題を解く。
これがスタックの原則です。
重ねるのです。
用語は関連すると理解が増しますので、勉強量と知識理解量は比例どころか、自乗になります。
(下記の数値は目安です)
X軸 Y軸
勉強時間1単位で、成績は10%
勉強時間2単位で、成績は40%
勉強時間3単位で、成績は90%
右上がりの曲線を描きます。
但し、成績を90%から100%にするためには、たくさんの勉強時間を投入しなくてはならない。
90%までは、面白いように伸びるが、それ以上は頭打ちである。
8割、9割出来たら違うセクションの学習に移るべきです。
※ 一般的受験生、MARCH(基本的な問題)を想定
※ もちろん、セクションによって投入する時間の大小はちがってくるが、この形は共通
当塾では、授業前にメールが届きます。
授業前メールは、予習範囲の資料集のページです。
授業中の早押しで、該当範囲の一問一答を、
授業後に自宅で、テキスト付属の抜粋編集した過去問を解いてもらいます。
つまり、自動的にスタックの原則に乗っかることになります。
②一気の原則
これは短い時間で、
最初の資料集のイメージ獲得段階から該当範囲の過去問まで一気にやってしまうことです。
第1段階から第4段階まで時間置かずにやることが必要です。
その間は短ければ短いほど効果が増します。
特に第2段階の知識習得と第3段階の一問一答との間があくと、効果は大きく半減します。
悪い例は、授業を受けっぱなしにすることです。
知識は入れたら、出しましょう。
ゆげ塾の授業はインプットとアウトプット完結型の授業となっているので、その場で得た知識を忘れない内に自分の頭の中で整理して試すことができます。
(詳しくはこちらから。)
出さなければ自然消滅します。
授業を受けたらすぐに、第3段階の一問一答、第4段階の過去問をやるべきなのです。
Q.いまいち自分の苦手範囲が分かりません。どうしたらいいですか?
A.目次を塗りつぶしましょう。
問題集の目次でもいいですし、ゆげ塾のカリキュラム表でもいいです。
8割9割出来たところを塗りつぶしていきます。
そうすると、自分はどこが弱いとか、どこが未習か分かります。
入試本番で一番怖いのは穴です。 穴に落ちたら助かりません。
ちなみに、目次を潰す目的はモチベーションの維持もあります。ロープレゲームのレベルアップの様に、呪文を憶えた見たいな感じで、自己の達成感を形にしてあげて下さい。
前進しているという感覚が、更なる前進への活力になります。
経済学部・法学部・政経学部の志望者は、世界史が大学の授業に直結する!大学の授業解説書(シラバス)を見れば一目瞭然ですが、世界史がベースにあるかないかは、社会科学系に進んだ場合大きな差になります。
ちなみに、公務員試験にも司法試験にもマグナカルタはでる!上記志望の生徒は世界史を得意科目にしてください。
逆に言うと、日本史選択者は上記学部では苦労します。世界史の嫌いな生徒はイメージが不足しているのが主たる原因です。
暇があったら、絵とか写真だけでもいいので資料集を読み込みましょう。
下手でもいいから議論しよう。学習したところを友達と話し合ったり、教えあったりすると、両者とも思考が整理され、また対人というインパクトにより、鮮明な記憶になります。
テストで解いているときの「あいつが言っていたあれだ!」みたいなもの。
下手でもいいから、議論しあう、教え合うことが必要です。
ゆげ塾のペアでの外歩きや論述の授業は、これにあたります。 問題を出し合おう(クイズ大会をやろう)ひたすら世界史クイズ大会。これが、憶えるんですよね。
友達の珍回答のお陰で印象に残り、点数に直結することも少なくありません。特に、年号を憶えるのには効果的ですよ。
Q.やってはいけない勉強法を教えてください。
A.自宅でひたすらノートという名の作品を作る。
資料集等を切り貼りし、綺麗なノートを作る女子がたまにいます。
正直、君は努力の割には成績が悪いはずです。入試本番でノートは持ち込めません。
必要なことは入試問題、演習問題を解くことであり、作品完成ではない。
調べたい場合は、資料集・用語集があります。
そちらの方が、検索機能は高く、持ち運びも便利です。問題を解くことで、頭の中で知識をまとめるべきです。
但し、知識を整理するため、走り書きでメモ用紙にまとめることはOKです。
走り書きで、その場で理解できればよいのです。
緑のチェックペンの恐怖
資料集等に緑のチェックペンを入れ、その上から赤のシートで用語や年号を消して覚えようとしている君!
それは無駄な努力と言い切る。
結論、問題集等で問題を解いた方がよい。
チェックペンで自分の問題を作ってはいけない。
入試問題とは、歴史的意義の大きなものを出題し、かつ、その出題方法も一定のルールがある。
君たちは、入試問題を解ければいいのであって、入試問題を作る必要はない。
自転車を作れずとも、自転車に乗れればよい。
緑のチェックを入れて、闇雲に覚えるより、問題を解いた方がよい。
偏差値60未満で特化はダメよ
「先生、上智受けたいんですけど、何が出るんですか?」
「慶応経済しか受けないので、近現代しかやりません」
「入試では、何が主に出るんですか?」
「ヤマをはりたいんですけど…」
上智や慶応以外にも受けるでしょう。ヤマなんてはるな、論述のヤマならまだしも…。
だいたい、偏差値が60越せないと、特化する能力もないのです。
赤本みて特化するのは、基本が出来てからです。
Q.どのようにノートをとったらいいですか?
A.ノートをとる意味
答えは、「何のためにノートをとるかよく考えて、好きなようにとって下さい」。
しかし、ノートをとることだけに気を取られ、講師の話を聞かない、授業を理解しないではまずいです。
ノートをとる目的
①記録する
実は、あまり意味がありません。大事なことは資料集、教科書、用語集に書いてあります。
家に帰ってノートを見るより、問題を解いた方が効率がよいです。
Jターンする時も、資料集や用語集の方が検索機能は高いです。
(但し、授業を受けた後、授業プリントを開きながら問題を解き、わからなかったらプリントに戻る。
授業が再現され、記憶理解が進む効果も確かにあります。)
記録するためでなく、記憶する・理解するためであれば、ノートは取った方がよいです。
②講師の話を要約して書くため、整理・理解が進む。
③情報を文字にして書きとるため、記憶が進む。
理解方法や記憶方法は人によって違います。
ノートをとらないで、聞くのに集中し、理解に専念したほうがいい生徒もいれば、
ノートをとることで、要約を要求され、記憶、理解が進む生徒もいます。
ちなみに凡人ゆげは、要約→理解のためノートを取ります。
授業を最大限に理解し、記憶を定着させるのが最大の目的であり、ノートは、その目的を達成する道具にすぎません。
④眠気を防止することが出来る。
眠たくならないように、手を動かして下さい。
用語をどんどん書いて、下線を引いて、作業をして下さい。
成績が悪い人は手を動かそう!
成績優秀者 → ノートをとる・とらないは自由。お好きなように。
成績不良者 → ノートを出来る限りとって下さい。書きまくって下さい。
ノートをとることで、要約することで、授業を聞き、理解に努めましょう。
志望校に論述があるかどうか確認しよう
Q.私は私大志望なので論述の問題はやらなくていいと思うのですが…。
A.私大でも論述を出すところはあります。
私大で大きな論述(200文字以上)が出されるのは、早稲田法と慶應経済。
この二校は、論述が出来ないと絶対に落ちます。
早稲田商の論述は100文字で、欧米の経済史がほとんど。
立教は1行論述、2行論述で、
1行の場合、採点ポイントは二つ。
2行の場合、採点ポイントは四つ。
私大の論述対策は国立に比べれば、
出題が絞られたり、フォーマットが決まっているので対策は国立に比べれば容易です。
ゆげ塾の論述授業についてはこちら。
Q.論述問題で気をつけることはありますか?
A.まず、赤本やネットで論述問題の存在を確認してください。
東大・一橋などの国立は400文字とか540・600文字とかの大型論述です。
早稲田(法)、慶応(経)なども200~300文字の準大型、Marchも学部によって論述を課すことがあります。
基本的に偏差値が高ければ、文字数も多くなります。
論述問題で要求されること
論述は準備しているか、していないかで大きく得点が違ってきます。
①特殊な原稿用紙の使い方(例:改行してはいけない等)
②出題意図の把握
③文字数の使い方
④歴史の流れ、比較史的な観点
特に②③④は自勉が難しく、過去問を使った討論形式の授業により、著しく技術・学力が向上します。
答案を書く際の形式的な注意
○改行はしない。
○最初の1マスを空けるようなことはしない。
○下線の引き忘れ…採点してくれません。(教授が採点する前に、事務的に引かれる)
○不必要な記述⇒事実ならば加点されません。減点もされません。
⇒歴史事実と違えば、減点されます。
○字数足りない⇒制限字数の半分以下は採点されない場合あり。
○誤字・脱字⇒減点されます。
○数字・英字の字数⇒指定がなければ、数字は2字で1字とカウント (例) 1648→2字
英字は2字で1字とカウント (例) ECSC→2字
※早稲田法学部などは、「英字・数字は1マスに1字」と指定する場合もあります。
○国の名前の略し方 ◎フランス
◎仏国
△仏(お釈迦様?(笑) もちろん英仏などはOK
出題意図の把握
・「原因を述べなさい」という問題で、経過を書く者が多い
・実際の入試問題は、問題文自体が難しいこともある
・問題文が複雑な場合、自分で書き換え、問題を整理する必要がある…主題は?副題は?留意点は?
問題文やリード文にアンダーラインを引いたり、丸で囲ったりして
どういう文章が要求されているかを把握する必要がある。
いきなり答案を作成するな まず、問題をちゃんと読み込め
・問題をよく読み、問われている内容を吟味 → 主題意図の把握
・文章をどのように展開していくか構想する
・その際、概念図で自分なりに整理する
・その後、文章作成に移る
いきなり文章を書くと、文章作成の方ばかりに注意が行き、問題の意図から外れた解答になる。
特に概念図を書かずに文章作成をしてしまうと、だいたい文学作品になってしまい、論述答案ではなくなる。
半分以上は書くこと
・半分以上は書かなくてはいけない。
・半分以下であれば採点対象外になってしまう事が多い。
・字数が埋まらない場合は、歴史事実に反しないように絶対半分以上は書く。
・歴史を捏造(ねつぞう)してしまうと減点になるので注意。
・確実な歴史事実を展開する。
・事実であるが論旨にずれている場合、加点は得られないが減点にもならない。
・全て回答できなくても、半分以上書いて部分点を獲得せよ。
実際は文字数との戦い
知識があって、構想をちゃんと練った結論として、あれもこれも書かなくてはいけない。
こういう状況が健全です。
字数が足りない方が健全なのです。
次の課題は文章をコンパクトにまとめる技術です。
「しかし、イギリスの陸軍の大部分は南アフリカ戦争に投入されていたので…」(33文字)
「だが、英国陸軍の主力はブーア戦争に割かれていたため… 」(25文字)
こういった技術は、論述授業で他の生徒の回答から盗むと飛躍的に向上します。
また知識をちゃんと習得、論述問題を解いた後に教科書を読むと、
「こんな表現であれば、コンパクトに展開していけるのか!!」と、日頃つまらない教科書がイキイキしてきます。
学力大幅UPの瞬間です。
実際の国立合格者は細かいところまでやっている
国立に通る生徒は、必ず早慶上智に合格しています。
早慶上智に落ちて、国立だけ受かった生徒はいません。現実そうです。
確かに、論述の模範解答は教科書的な、抽象的な基本タームから構成された文章が多い。
しかし、その大きな歴史の流れ、大河のような文章を書くためには、
小さなタームや事実といった、小さな小さな一滴一滴が必要であり、
それらの集合体が大きな歴史の流れであり、国立の解答になるのである。
もちろん、細かいにも限度があり、入試問題では無意味に細かいのも確かにある。
ゆげの授業では、大きな流れを重要視する。
つまり、ゆげが授業中喋る、頻度の低い内容は、流れの一部であり、
たとえ、それ自体が出題されなくても、国立志望の生徒には論述の骨の一部となり、
早慶・march志望の生徒には、正誤問題に対する大きなヒントになる。
Q.日頃から行える世界史に対して苦手意識をなくす方法はありますか?
A.世界史の嫌いな生徒はイメージが不足しているのが主たる原因です。
暇があったら、絵とか写真だけでもいいので資料集を読み込みましょう。
①瞬間の集中力を大事にする
駅のエレベータ、エスカレーターの移動中、信号待ちの15秒から60秒で年号が一つ暗記できます。
ポケットに年号暗記表を入れておいて下さい(英単語帳でもいいです)。
満員電車で身動きがとれない場合、その直前に年号を暗記し、揺られる電車で、頭の中で繰り返す。
一瞬たりとも時間と思考を無駄にしないでください。
②こまかい時間も勉強に使う
勉強というのは、一度に出来ない・集中力が続かないため、こまめにやっていくのがよい。
風呂が沸くまでの10分、食事が出来るまでの15分。短い時間は集中力が高いです。
常に勉強を出来る体制を作っておきましょう(例:机をもう一台準備し、教材を常に広げ、やれるようにしておく)。
③風呂の中
髪の毛を洗っているとき、体を洗っているときは頭を使いません。
何千回もやっている作業だから体が記憶している。その時間もったいなくないですか?
ゆげはラジカセを風呂場に持ち込んで、ニュースを聞いています。
高校生の頃は英単語のテープを聴いていました。
風呂につかりながら問題を解くこともあります。本は乾燥させればまた使えます。
歯磨き中も同様の理屈で勉強できます。
④ランニング中の学習効果
ランニング中に聞いたCD等は頭に鮮明に残ります。
酸素が頭にたくさんいっているからです。
ゆげも世界史のテープやニュースを聞きながら日々ランニングをしています。
飽きずにランニングも出来、一石二鳥です。
⑤起床時の学習効果
起床時、寝ぼけているときは思考が完全に受動的になり、情報の受け入れ・記憶には理想的な状態になります。
学習CD等で起きましょう。
⑥就寝時の学習効果
ベッドにライトを設置しましょう。寝る直前まで資料集等を読みましょう。
朝には、かなり覚えています。
これは科学的に実証されています。特に教科書はよい。
何故か。すごく眠くなります。睡眠薬としての効果があります。(笑)
⑦反芻(はんすう)の学習効果
記憶の定着のためには、情報をいれたあと頭の中で反芻することが大事です。
授業中、ゆげがたまに間を置くのはこのためです。
勉強の合間にトイレに行く、その時、さっきやったところを考え直す、駅まで歩く間、
さっきやったところを考えながら歩く。
効果があがります。
Q疲れて、頭が働かなくなったときの対処法はありますか?
A.思考がパンクして、容量オーバー状態になることはよくあります。頭が働かなくなる。
そういう場合は、部屋の片づけや、プリントの整理などをしましょう。
片づけなどは、いつかはやらなくてはいけないもの。思考が働くときにやるともったいないです。
思考が働くときは勉強すべし。
頭が働かなくなるまで勉強を続け、容量オーバー状態でオープンキャンパスに臨むというのも手です。
机に座って要求される思考と、オープンキャンパスで要求される思考は違うから大丈夫です。
もう頭が働かなくなりましたというときは、志望校の下見に行くのがよいでしょう。
高校と違って大学は誰でも入れます。頭が働かないときにやるべきことをやっておくのです。
思考が働くときは勉強すべし。
自分のやる気が維持できるようなシステムや環境を作って下さい。
勉強したくなるように自宅の机を常に綺麗にするルールを作るなども、
小さいシステム・環境かもしれませんが、極めて有効だと思います。
自分なりのシステム・環境・ルールを作り、セルフコントロールを具体化してください。
入試にむけて
Q.共通テスト(旧センター)対策について教えてください。
A.第一関門は、夏前に共通テストの赤本・黒本を買うことです。
以下、「センター」と表現します。
センター試験の過去問を編集せずに、そのまま年度ごとにまとめているものを買います。
黒本・・・2024共通テスト過去問レビュー 世界史B (河合塾シリーズ)
赤本・・・共通テスト過去問研究 世界史B (2024年版共通テスト赤本シリーズ)
(購入の際は、入試年度をチェックせよ!!)
あなたにとって、最悪なシナリオは以下です。
秋になり、共テ対策を始めようと本屋に行くが売り切れ、
出版社にも在庫なく、途方に暮れる生徒が毎年います。
早めに買わないと、大変なことになるのが上記の2冊です。
その理由を説明します。
この手の本に関しては、出版社は確実に売れる量しか印刷しません。
年度版ですから、去年の版を買う人は極めて少ない。
その年に売れなかったら、もう永遠に売ることは出来ません。
かつ、厚いわりには価格が安い。
つまり、すごく紙代がかかっている故に、
売れ残りを出すと、大きな損失になります。
君たちにとって、夏前の段階でしっかり購入するのが大事になります。
また早めに購入して、机の前に置いておくだけでも、意識が高まります。
赤本と黒本、2冊買うべき
教学社と河合出版の解説、どちらが優れているか?
年度によって、執筆者によって違います。
同じ問題でも解説が違う場合が多い。
解説を読み比べると、インパクトがあり記憶理解が進む。
また、間違った箇所をもう一冊に記して、もう一度誤答だけ解ける。
教学社も河合出版も1,210円(税込)
高くないから、2冊買うことをオススメします。
Q.いつから共テ(旧センター)の過去問を解き始めたらいいですか?
A.国立・早慶に行くならば、6月から解き始めなくてはいけません。
塾生9割が、得点率9割以上のゆげ塾は、夏前から解きます。
1・2年から世界史をやっていて、
カリキュラムを消化していれば、
支障なくセンターは解き始められます。
3年から世界史を始めた生徒は、
カリキュラム未消化であっても、
過去問を解かなくてはいけません。
未習範囲があるのに解くのは、
あきらかに効率が悪いです。
けど、解かなくてはいけません。
理由は、次の項目から述べていきます。
これを読んでいる1・2年生は、
3年の夏までに世界史全範囲を消化して下さい。
そうすれば、効率よくセンター対策が出来ます。
既に学習済みの範囲でも解けないところが多いです。
過去問を解き、出来の悪さに気づいてから本気モードになるものです。
Q.共テ(旧センター)の過去問の未習範囲が解けません・・・
A.とりあえず、解いてください。とりあえず、解説を読んで下さい。
正直、未修範囲を解くことは儀式です。
「まだ、カリキュラムは未消化だ。
俺は、なんと効率の悪い勉強をしているのだ・・・」
と認識してください。
「この儀式の時間が無駄だから、カリキュラム消化に使うべき」
・・・という人間は、永遠にカリキュラムを消化しないです。
Q.既習範囲のところの問題はどうすればいいですか?
当然、解いて下さい。
出来ても、出来なくても解説は大事です。
解説は丁寧に読み込んで下さい。
と言っても、正解している問題の解説は退屈・・・
そこで、
教学社・河合出版両方の解説を読み比べる。
これはインパクトがあります。
「書いている事が、だいぶん、違う・・・」
「こっちのほうが、分かりやすい・・・・」
などと、感じます。
つまり、退屈しなくなり、
かつ、比較により頭に残ります。
あんまり出来なければ、
そこのセクションを再度、勉強しなおす、
例えば、ゆげ塾のyoutubeを聞き流すなどをしましょう。
早めに、過去問を解く理由は、
自分の弱点、抜けているところを探すという目的もあります。
また、解けない問題が多くても、
演習をやると、授業の聞き方が分かります。
こういう問われ方をする・・・みたいな感じです。
演習をこなすと、
出題される情報と、
それを記憶するための補足情報が
頭の中で、整理され始めます。
未習範囲がある状態での演習は、雑でもいいです。
そのかわり、ある程度量をこなしましょう。
Q.共テ(旧センター)の過去問を解く際に、気をつけることはありますか?
A.
必ず書き込んで下さい
誤文であれば、必ず短くてもいいので論拠を書き込んで下さい。
代用年号等もがんがん書き込んで下さい。
とにかく汚くして、頭の中を綺麗に整理してください。
必ず点数を出してください
自分の実力を認識して下さい。
まだカリキュラムが終わってないから、という言い訳はだめです。
カリが終わってないというのも実力だからです。
やってない現代史で点数がとれず、悔しさを感じて下さい。
そして、既習範囲なのに出来なかったことを悔やんで下さい。
早慶上智は90点・marchは85点以上必要です。
英語や国語の不出来をカバーするなら、早慶上智は95点・marchは90点以上必要です。
※配点表がない年の分は、得点率(=正答数÷問題数)を出してください。
過去問はあるだけやれ
共テ(旧センター)は、
多額の税金が投入されて作られる良問中の良問です。
極めて効率よく実力がつきます。
早慶上智・march希望者は、
過去問はあるだけやってください。
毎年必ずいる生徒(過去の敗者達)
「カリ未消化なのに、未習範囲があるのに、過去問を解くのは、馬鹿げている。」
「自分は、カリを全部消化してから、過去問をやります。」
毎年います。そして、そういう生徒は毎年失敗します。
カリキュラムを消化してから解き始めた生徒は…
抜けている範囲を発見するが、もう受験直前で埋められない。
せっかくの良問が無駄に・・・
Q.共テは基礎知識を暗記すれば100点とれますか?
A.85点~90点が限界です。
毎年、数問、共テは良問が出されます。
良問とは、基礎知識を組み合わせ、論理展開と推理をすることで解ける問題です。
当塾の早慶演習は、この良問を解く事に絞った講座です。
他塾さんの一般的な共テ講座とは、明らかに違います。
また共テ・旧センターの良問は、早慶の正誤問題の訓練に最適です。
共テの100点満点は正誤対策をしっかりすれば可能ですし、
極めて価値が高いです。
是非、目指して下さい。
Q.共テ(センター)の世界史Aも解く必要はありますか?
A.早慶・国立二次がある生徒は、世界史Aの過去問も全て解いて下さい。
Marchの上位層もAを解きまくって下さい。
もちろん本番は世界史Bを解いてくださいよ。
ちなみに、緊張のあまり世界史Aを解いた生徒が過去にいました…。
まずは世界史Bの古い方から解く!
世界史Aは、思考力を要求する問題が多いです。
なので、知識不足で解くのはもったいない。
また、近年の世界史Aと追試は、
翌年・翌々年の世界史B本試と様式や出題内容が似ています。
この理由や詳細は、共通テスト対策会の動画で!
Q.試験本番に気をつけることは何ですか?
A.
①試験時間が始まったら、まず問題全体を見渡す
・だいたいでよいので、時間配分のカンを掴む
・特に、資料問題は時間を食うので注意
・時間不足が絶対にないように
・精神を好調に保つため、得意な大問からやってよい
②穴埋めは、いきなり無理して埋めるな
・あとで、簡単に埋まるところがある場合が多い
・悩む時間がもったいないことが多々ある
③ひとつの問題に悩みまくっている時間はない
・後方の簡単な問題を手つかずにした場合、確実に不合格
・まずは、全ての問題を解く
・間違えている入試問題もあるのだ
・そこに費やす時間はもったいなさ過ぎる
④正誤問題の選択肢は全て読む
・一発と消去法を必ず併用せよ
問題文が複雑な場合、自分で書き換え情報を整理せよ
・問題文やリード文にアンダーラインを引いたり、丸で囲ったりするのも手
⑤解答欄の空白は、何か埋めよう
・点数になる可能性も
⑥ケアレスミスをなくすために、問題の見直しに時間をかけよう
・練習でミスる生徒は、本番もミスる
・ケアレスミスも実力のうち
⑦問題の見直しが退屈であれば、工夫して見直しを持続せよ
・例 解答から、問題を推測していったり
絶対に、時間はあまらない。最後まで1点を求めてかじりつこう
Q.なぜ、僕は合格最低点を取ったのに落ちたのですか? ~ 「成績標準化」に関して ~
A.それは、君が「成績標準化」を知らなかったからです。
赤本・青本・大学の公式HPにある最低得点は、ほとんど「成績標準化」後のものです。
成績標準化は多くの大学入試で採用されています。
早稲田大学文化構想学部を例に
上記は駿台の青本に載っている、ある年の早稲田文化構想学部の入試要項の一部です。
そのままコピーしました。この年の合格最低点は126 点です。
ここでちょっと受験者平均点を見てみて下さい。
世界史選択だとすると、英語が46.96 点、国語は47.36 点、世界史が37.31 点。
平均点はかなり高いと言えますね。
文学部と文化構想学部の入試問題は、早稲田の中では難易度は低いです。
では、仮にこの3科目で平均点は何点になるでしょうか。
ちょっと、計算してみましょう。
46.96+47.36+37.31=131.63
合格最低点126点に対して、受験者平均点は131.63点。
受験倍率を考えたら、当然、おかしい!!
重ねて伝えますが、過去問を解いてみると分かりますが、
文化構想学部で各科目平均点を取ることは、難しいことではありません。
そこで多くの受験生が
「手堅く早稲田にいける!」
ということで、この学部を志望校にします。(文学部も同じ傾向)
ところが、この考えをもった非常に多くの受験生の期待が裏切られます。
実際にはほとんどの受験生は不合格通知をくらってしまうからです。
一体なぜなんでしょうか。
それは受験生の多くが、早稲田大学が採用している得点計算処理を知らないからです。
成績標準化と得点調整
もういちどさっきの図を見ると、気になる表現がありますね。
枠組みを施した部分を見てみて下さい。「成績標準化」という単語があります。
では質問。成績標準化ってなんですか?はい、じゃああなた。
生徒:科目ごとに不利益が生じないようにする処理。
そう考える人がほとんどでしょう。
例えば右図を見ると、
日本史の平均点が32.01 点、
世界史の平均点は37.31 点。
世界史の方が5.3点も高い。
受験の結果は合計点で決まるんだから、
これは世界史選択をした方が得だということになる。
裏を返せば日本史選択者は不利だということになりますね。
そのために採点終了後、日本史受験者全員に平均5.3点をあげて、
どちらの科目も平均点を37.31 点にする。
そういう処理は確かにあります。
しかし、それは俗に言う「得点調整」という操作です。
それは成績標準化の一部でしかありません。
得点調整は選択科目に関して調整が行われるが、
成績標準化に関しては指定された全科目に対して調整が入る。
よく見ると受験者平均点には「成績標準化前」とあり、
欄外に「*合格最低点は、成績標準化後の点数です。」とあることがわかりますね。
だまされることのないように、注意しましょう。
成績標準化とは
では、いったい成績標準化とは何なのか。
これは実は統計学的な処理です。
受験と言うのは“1点を争う戦い”だとよく言われます。
しかし1点の価値というのはどの科目でも同じなのでしょうか。
生徒:どういうことですか?
わかりやすく通貨に置き換えて考えてみましょう。
例えば日本は円、アメリカはドル、タイはバーツを通貨にしています。
しかし、1円と1ドルと1バーツは同じ価値ではありませんよね。
両替をしなければなりません。
これと同じ発想で、例えば
点数が非常にとりにくい英語と、
点数が非常にとりやすい国語を実施する大学の学部であった場合、
単位は同じ点ではあるものの、1点の価値は同じにはできないと思いませんか?
生徒:確かに…。
取りやすい科目で取った方が受かることになると、
難しい科目を解いて点数を得た人が受からなくなってしまいますよね。
じゃあ、どうするんですか?
通貨の世界では、例えば1ドル=120円=40バーツというように価値を統一して、
両替をしますよね。
それと同じで、1点の価値を科目を通して統一するのです。
そうすれば、受験者がたとえどの科目を選択していようが、
そのレートに合わせて計算すれば、難易度にあった価値の点数に計算し直されるということになるのですね。
生徒:
ということは、
簡単な科目はその試験のレートで成績標準化されると、
点数が下がってしまうということですか?
まさに、そういうことになります。
平均点の高い科目で点数が取れても、それは価値が低い。
先ほどの文化構想学部のように、非常に平均点の高い大学の場合、成績標準化を行うと、各科目大幅な減点になります。
つまり、合格最低点ギリギリで素点をとっても、
成績標準化の結果、不合格になることがあるということです。
これを知らない受験生は非常に多い。
ただ、逆に非常に難易度の高い試験を行う学部の場合、
1点の価値が高くなるので、成績標準化を行った結果、
点数が上がることも期待できるということにはなります。
成績標準化は偏差値
このシステムを考えてみると、皆さんに非常に身近なものに
これと近いシステムを採用しているものがあることに気づかれると思います。
生徒:偏差値ですか?
その通りです。
成績標準化は早い話、偏差値だと考えてもらえれば分かりやすいです。
満点が100点で君たちのとった点数が80点だったとします。
クラス平均点が60点だとすれば、その試験は難しく、1点の価値が高い。
そこであなたの偏差値は例えば60とでたりするわけです。
ところがクラス平均点が90点だったら、その試験は簡単だったようです。
1点の価値は低くなり、あなたの偏差値は40となるかもしれません。
これが偏差値です。
成績標準化というのは、
各科目の1点の価値を統一しながら
「この試験において、あなたは本当にすごかったのか」を
正当に評価しようと言うシステムなわけです。
結論
どの程度、点数を取らなくてはいけないかは、
「成績標準化」を知っている各科目の先生に聞きましょう。
ちなみに、ゆげ塾においては、早稲田文学部・文構も、
世史が9割未満で合格した生徒は見たことがありません。